よりよき市民性教育のために―ドイツにおける政治教育の検討と 語学教育の場での実践を考える
世論の力で脱原発へと導いたドイツ。その背景には、暗いナチスの過去を許した反省に立ち、
歴史の事実から目をそらすことなく自身の目で見て考える力を育ててきた国を挙げての努力がある。
市民一人ひとりに民主主義が根付いているのは、まさしくPolitische Bildung「政治教育(民主的市民性教育)」の成果であろう。
成人年齢が引き下げられた日本でも、ますます市民性教育への関心が高まっているが、
はたして「市民一人ひとりの民主主義を育てる教育」を行っていると言えるだろうか。
本シンポジウムでは、日本の手本となるドイツの市民性教育を紹介するとともに、教育現場での実践を考える。
日時:2018年9月8日(土) 9:30~17:30
会場:同志社大学 今出川キャンパス「良心館」RY305教室
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
プログラム:
第1部 9:30~13:25 「報告と検討」
・「ドイツ連邦政治教育センターの概要」 中川 慎二(関西学院大学)
・「ドイツにおける難民・移民問題」 渡邉 紗代(同志社大学)
・「過激派対抗プログラムと教育・教化・監視の境界づけ」 ベティーナ・ギルデンハルト(同志社大学)
・「連邦政治教育センターのカリキュラム(教育内容・教育方法・教材)の意義と課題」
寺田 佳孝(東京経済大学)
・「現代史はどう教えられているか」 西山 暁義(共立女子大学)
・「政治教育はどうあるべきか」 木部 尚志(国際基督教大学)
12:00~13:00 休憩
第2部 13:30~14:30 「総括と討論」
第3部 14:40~17:30 「市民性教育の展開にむけて」
・「ドイツで見た『政治教育』の現場」 三輪 聖(ハンブルク大学)・名嶋 義直(琉球大学)
・「クラスにおける政治的土壌づくり」 野呂 香代子(ベルリン自由大学)
・「現役教師によるワークショップ」 (コーディネーター 野呂 香代子・三輪 聖)
参加費無料
*詳細は下記ご参照くださいませ