◆第1回◆
「日本国内在住の文化的・言語的に多様な子ども (CLD児) の読書力の発達」
日本国内で言語的マイノリティの立場におかれる文化的・言語的に多様な子ども(CLD児)のことばと
アイデンティティの発達を保障するにはどのような教育環境を築く必要があるのでしょうか。
その答えの一端を探るために、この子どもたちの複数言語能力の実態に迫ってみたいと思います。
国内在住の学齢期(小学1年生から中学3年生)のCLD児(日本生まれの中国ルーツの子どもたちと南米
スペイン語圏の子どもたち)の日本語と母語(家庭言語)の読書力の発達ついて、JSL対話型アセスメント
DLAのもととなった評価ツールを使って調査を実施しました。この調査から見えてきたCLD児の言語能力
の実態(日本生まれのCLD児の日本語読書力の特徴、二言語の会話力、聴解力と読書力との関係)について、
発話データを用いながらお話ししたいと思います。
<講 師> 櫻井 千穂氏(広島大学)
<日 時> 12月5日(土) 13:00~17:30
<開催方法>Zoomによるオンライン開催 (お申し込みいただいた方には、事前にZoomIDとパスワードをお送りいたします)
<定 員> 100名(先着順)、要申込
<使用言語> 日本語
<センターウェブサイト> http://subsite.icu.ac.jp/rcgle/news/post-16.html
<申込締切> 2020年12月2日 (水) 9:00
<お申込み> https://bit.ly/3lDIIYa
◆第2回◆
「多様な言語的背景を持つCLD児の「読み」を探る ―日本語母語児童の読み書き能力の習得過程との比較から―」
読解力とはどの様なものなのでしょうか。また、子ども達はどの様にして読解力を身につけて行くのでしょう。
日本語を母語とする子ども達の読解力の発達過程を手がかりにしながら、CLD児(Culturally Linguistically
Diverse Children)の日本語の読み書き能力の発達について考えていきます。
最初に母語児を対象とした学童期の読み書き能力についてお話しします。読解力とは何か、学童期に身につける
語彙とはどのようなものなのか、語彙と漢字との関係について。また、母語児はどのようにして読解力を
身につけて行くのかをお話しします。
次に、こうした日本語の力を測るために私たちが開発した適応型の言語能力検査について説明します。
「適応型」の検査とはどの様なものか、何を測ろうとしているのかお話しします。
これらのことをふまえた上で、海外の日本語補習校に通う子ども達だけでなく、日本国内の公立学校に通うCLD児の
読み書きの力の特徴についてお話ししたいと思います。
<講 師> 高橋 登氏(大阪教育大学)
<日 時> 12月6日(日) 13:00~16:00
<開催方法>Zoomによるオンライン開催 (お申し込みいただいた方には、事前にZoomIDとパスワードをお送りいたします)
<定 員> 100名(先着順)、要申込
<使用言語> 日本語
<センターウェブサイト> http://subsite.icu.ac.jp/rcgle/news/post-17.html
<申込締切> 2020年12月2日 (水) 9:00
<お申込み> https://bit.ly/3lGD4Ew