1. トップページ
  2. 商品一覧
  3. 日本語で考えたくなる科学の問い〈下〉〔心と身体篇〕

日本語で考えたくなる科学の問い〈下〉〔心と身体篇〕

日本語で考えたくなる科学の問い〈下〉〔心と身体篇〕
画像を拡大
定価 3,960円(本体 3,600 円)
※販売停止中恐れ入りますが本商品は販売停止中です。
入荷まで少々お待ちください。
編者 田中祐輔
著者 田中祐輔、川端祐一郎、牛窪隆太、陳秀茵、張玥、庵功雄、 前田直子
判型・ページ数・付属 A5 428頁+別冊解答32頁
発刊日 2022年10月01日
出版社名 凡人社
商品コード 9970
ISBNコード 9784893589972
【※英語・中国語・韓国語・ベトナム語の本文対訳付き!】
【活動用ワークシート、補助教材、本書紹介ページはこちら】

世界の学術研究が示す“多彩なテーマ”と“興味深い発見”をもとに、
「調べる・考える・伝える」ための新しい探求・活動型日本語教科書


上巻〔文化と社会篇〕に続く下巻〔心と身体篇〕では、「ことばの本質」「生命と身体」「心が持つバイアス」という
三つの大テーマに基づき、七つのレッスンが設けられています。各レッスンの冒頭の「アクティビティ」では、
設定されたテーマについて日本語で調べ・考え・伝える21の活動が設けられています。
クリティカルな視点で書かれた本文を読みながら、高度な日本語運用力(日本語能力試験N1相当)として
アカデミック場面で求められる語彙・文法を習得するための21の「言語知識に関する設問」、35の「読解トレーニング」、
そして、得られた知見をもとに自らの考えを日本語で発信するための14の「発展活動」で学ぶことができます。


[育成される資質・能力]
① 日本語で他者と対話・協働・表現する力

ナビゲーターである博士、アイ、リクが、興味深い“科学の問い”をテーマにした講義に読者の皆さんを案内します。
人の作り出す「心と身体」に関する深い議論や、緻密な調査に触れ、さまざまなアクティビティを通して
調べる、考える、対話する活動に取り組むことによって、日本語で他者と対話・協働・表現する力を養うことができます。


② 学術的活動に不可欠なアカデミック・ジャパニーズ
本書での読解やアクティビティを構成する語彙や表現は『日本語学術共通語彙リスト』
『日本語能力試験出題基準』『制作チームオリジナル語彙リスト』などのコーパスやデータベースに基づき
科学的に導き出されたものです。学術的活動に不可欠なアカデミック・ジャパニーズの力を
総計377の語彙と文型、文法を学ぶことで身につけることができます。


③ 理論的・実践的な知見に基づく総合的な日本語コミュニケーション能力
ことばの意味や用法に関する充実した解説、そして、日本語の構造や運用に着目した
文法コラムを通して、日本語の語彙や表現、文法をより適切に理解し、実際の
コミュニケーション場面で豊かに運用する力を育成することができます。

[もくじ]

ユニット4 ことばの本質
人間という生物の最も大きな特徴の一つは、言語を操る能力にあると言われます。
このユニットでは、言葉に関する科学的研究を二つ紹介します。
「日本語は非論理的な言語だ」という声が一部に根強くありますが、それは本当なのでしょうか。
失語症の研究から見えてきた、言語の「二つの機能」とは何でしょうか。
一般にはあまり知られていない研究に触れながら、言葉の本質について考えましょう。

 
Lesson9 日本語は曖昧で非論理的な言語なのか?
 アクティビティ  言語が認知バイアスに与える影響に関する実験
 本文      「第二言語」は人の思考を論理的にする
 文法コラム   「のだ」は何のために使われるのか?

Lesson10 「失語症」の症例から我々は人や社会について何を学べるのか?
 アクティビティ  失語症のパターンに関する調査
 本文       言語の二つの機能と日本社会
 文法コラム   「ても」「のに」「けれども」「が」は何が違う?

ユニット5 生命と身体
このユニットでは、生命と身体に関わる研究を取り上げます。
1990年代以降の日本で増加した自死の問題が、コロナ禍の中で再び大きな問題となりました。
また、スマートフォンやインターネットがこれだけ普及しても、
人と人との「対面での会話」や「手書き」での伝達は欠かせません。
私たちの生命と身体を守り、そして豊かに生きるために、科学的知見を取り入れながら理解を深めましょう。


Lesson11 社会の「絆」は人々の心を救うことができるのか?
 アクティビティ  人々の命を守るための調査報告書
 本文       命を守る社会的統合
 文法コラム   「コップが割れ{ている・ていた}はそれぞれいつ割れたのか?

Lesson12 紙の本、手書きのノート、対面での会話は時代遅れなのか?
 アクティビティ  手書きとパソコンのどちらが記憶に残りやすいかを検証した実験
 本文       ICT の普及がもたらすもの
 文法コラム   「お酒を飲{んだら・むなら}薬を飲んではいけない」は、いつ薬を飲めばよい?

ユニット6  心が持つバイアス
人間の心というものは、様々な点で、合理的とは言いがたい「歪み」や「偏り」を持つことが知られています。
このユニットでは、「頭のよさが思考を硬直させることがある」
「ある傾向を持つ人々が、社会現象を“陰謀論” で説明しがちである」
「人は“ 未来の変化” を常に過小に見積もっている」といった事実を紹介しながら、
心の多様な性質について考察していきます。


Lesson13 頭脳明晰な人々も大きな失敗をするのはなぜか?
 アクティビティ  IQと判断力との関係に関する実験
 本文      「頭がいい人」のほうが間違えやすいこともある
 文法コラム   「この田中さん」「その田中さん」は置き換えられるのか?

Lesson14 人はなぜ「陰謀論」を信じるのか?
 アクティビティ  陰謀論を信じやすい人の特徴に関する調査
 本文       「不安」の高まりが生む根拠のない陰謀論
 文法コラム   「先生は毎週レポートを書かせる」は正しい?

Lesson15 人は「未来の自分」をどこまで想像できるのか?
 アクティビティ  人が「自分の価値観の変化」をどう捉えているかに関する調査
 本文       将来の変化を過小評価する「歴史の終わり」幻想
 文法コラム   「水が飲みたい」は例外か?
この商品をご覧の方におすすめの書籍